あれから20年近くが経ちました。

開業なんて簡単。役所に書類をだすだけ。
ただ、当時起業して5年以内の廃業率が80%という記事をよみ、絶対にその20%に入ってやると必死に
なっていた記憶があります(だってこれしか生きる道がないですから笑)。

スタッフを少しずつ雇い、仕事も増やして、がむしゃらに働く。
まるでそれまでの人生の遅れを取り戻すのに必死だったように思います。

たまにみんなで焼き肉屋さんに行ったり、忘年会に河豚屋さんとかにも行きました。
まだ当時娘も小学生で、女性スタッフの子達が優しく接してくれて、子供と一緒に笑ってくれるのが、
たまらなく嬉しく、充実感も感じていました。

スタッフをはじめ、いろいろな方との出会いもあり、苦しくも楽しい30歳代でした。
感謝でいっぱいです。

ただ、仕事はいい時もあれば、悪い時もあります。
現場がないと収入がゼロ、という過酷な自営業の世界。
一度開業すれば、すべて自己責任。

幸い、20代にいろんな会社でダメサラリーマンとしてでも少しずつ経験を積めたこともあり、
会社的な書類ややりとりで苦労はあまりありませんでした。

徐々にハウスメーカーさんや地場の工務店さん、ゼネコンさんやリフォーム会社さんなど企業さんとの
お付き合いもはじまり、有難いことに今では個人様からのご依頼も多く頂くようになりました。

米粒ひとつくらいの傷を必死に補修することからスタートしたリペアという仕事。
まだまだですが、少しずつできることも増えてきました。

自分では、納得のいかない仕上がりだなと思うこともありますが、
ほぼ99%のお客様には感謝されるありがたい仕事。

お客様からお礼の口コミをいただけた時は、嬉しくて本当にガッツポーズしてしまいます。

これからも、お客様にはもちろん家族にも感謝しつつ、努力し続けていきたいと思います。

もし、この記事を読まれた方がいらっしゃいましたら、お声がけくださいね。

お客様と現場でいろんなお話をできることを楽しみにしています。

どうぞ宜しくお願い致します。



ケーズ 職人兼代表 中井